カロリー制限ダイエットの中でも、一日の摂取カロリーをメモする「レコーディングダイエット」が一番効果的でした。
運動しろ? それは後で書きます。
レコーディングダイエットはこの写真のような、パッケージの裏を見ることから始まります。これはNewsACTの記事、
この記事で扱ったもので、厳密に言えばこの写真はレコーディングダイエットとは関係ないです。
レコーディングダイエットは、その食品のカロリーを確認し、一日で摂取した総カロリーを把握することから始まりますよね。
最初のうちはいちいち何を食べた、この食べたもののカロリーはいくつか――そんな確認するのが面倒なんですが、2段階で慣れます。
1段目は、まずスーパーやコンビニで食品を手に取ると、自然と裏面をみるようになります。ひょいっと手にしたものを裏返し、カロリーはいくつか、どんな材料を使っているのか、それを確認せねばカゴに入れられない、そんな体質になります。
カロリーだけでなく材料にも気を遣うようになりますね。
例えばこのから揚げはもも肉か、胸肉か……とか。
このNewsACTの記事でも、「蕎麦はB級作物」とセンセーショナルなタイトルになってますが、内容としては、この「材料に気を遣う」ことから派生したもの。
「蕎麦は身体にいい」→「蕎麦買おう」→「材料表示に小麦粉が先に来てる」→「こりゃ5割以上冷や麦だ、やめよう」
さすがにそば粉配合率2割、二八蕎麦ならぬ「八二蕎麦」にはビックリしましたけれどもw、まあこんなふうに食品表示欄を見ることは、食生活にはけっこう大事なことです。
2段目はそんなことせずとも、見ただけで大体どれくらいのカロリーか覚えてしまいます。もちろんきちんとレコーディングするには、数字を確認する必要がありますけれども、買い物の際に自然と高カロリーなものを避けるようになりますね。
レコーディングダイエットのキモは、自分がダイエット始める前に毎日どれくらいのカロリーを摂取していたか、それを数字で確認して絶望すること。
そりゃ痩せるわけないわ。と。
かつて私は(6、7年ほど前でしょうか)レコーディングダイエットで10kg痩せました。
食事制限だけで痩せたわけです。
元がデブだったので、食事を見直すことでそれくらいの数字はカンタンだったのですが……当然ダイエットの壁にぶち当たりました。
食事制限では痩せる限界を迎えてしまったのです。
ここからさらに痩せるには、運動が必要になります。
ちょうど私その頃仕事がなくてですね。バイトせねばなーとバイト誌を見て「これだ!」と思いました。
チラシ配りです。
街をふらふら歩きながらチラシを配ってる人、いますよね?
働きながら運動になるじゃん! と電話すると、即採用。
だけどそこは、散歩どころの運動量じゃなかった。
「ウチは業界でも一番キビシイとこだよ?」と社員さんに渡されたのは、エベレストにでも向かうのか!? と思われる巨大なリュックと、そのリュックに詰め込まれたチラシの束。
社員の車に乗せられて、地図を渡され、見知らぬ土地で50kgはあるんじゃないかというリュックを背負って、ほぼ小走りでチラシを配りまくる。
チラシはいらないよ! と怒られたり、入っちゃマズそうな所に迷い込んだりしながらも、配れば配るほど荷物が軽くなるのだから、もうそりゃ急いで配りまくりました。
リュックが軽くなるのは昼過ぎ。
遅めの昼ごはんを食べながら、社員さんに「配り終わりました!」と電話。
この土地まで俺を連れて来たバンが俺の目の前に停まり、
「じゃあもう一回行って来てねー」と渡される、朝リュックに詰め込んだ量と同じ重さのチラシ。
お、おう……。
次の仕事が決まって、このチラシ配りは約一ヶ月しかしてなかったのですが、食事制限の壁を越えて、またみるみる痩せました。
やっぱりダイエットは運動しなきゃですよ。
――と、ダイエット成功談を語ってるわけじゃないんです。実は。
85kgと俺史上最重量を計測したのは約9年前。
そこから少しずつダイエットし、
チラシ配りで壁を越え、
60kgと俺史上最軽量を計測したのが5年前かな?
その後じみじみ体重が増え、
80kgに到達してしまったのが、約3ヶ月前です。
ヤバい。これはヤバい。
慌ててカロリー制限ですよ。
コンビニ弁当をやめ、お菓子をやめ、大盛りをやめ……
再び最近、食品の表示欄を見るようになりました。
おかげで約3ヶ月経った今、
72kgまで減りました。
でも加齢した俺の肉体の代謝量では、この辺がどうやらダイエットの壁のようです。
この1週間、72キロから減ることがありません。
さすがに今はチラシ配りのバイトも出来ません。
が、運動しないとね……
せめて68kgにはしたいんだよね……。
ちなみにこれ。私の原作したマンガ『ものミコ』。
第2話からは完全に妖怪アパートハーレムドタバタコメディですけど、第1話は私の「チラシ配り」バイト体験が元ネタになってます。
街に災厄をもたらす〝郵便屋〟という怪人から街を守るため、モノノケ巫女の3人が、「チラシ配り」をしながら、街を守る<御札>を配っていたというお話。
「配禁物件」なんてあの業界の専門用語(文字通り「配達禁止物件」、大家や管理会社が直接苦情を申し立て、二度とチラシを配布しませんと会社が誓約した物件のこと)を混ぜ込んだりもしました。
チラシは迷惑と彼女らに文句を言ってたら、御札が無くなって〝郵便屋〟にアパートを潰されるハメになったアパート管理人少年の不幸を描いたものです。
それが何で猫又、座敷わらし、九尾の狐、ムジナら妖怪少女達とのハーレムコメディになっちゃうのか――
ぜひ、Amazonのマケプレとか古本でいいんで、読んでもらえたらなーと。
そうそう、マンガには確か入れられなかったんですけども、集合ポストのマンモスマンションあるじゃないですか。
あれチラシ配るの超ラクで。200枚300枚、場合によっては500枚以上のチラシがあっという間にハけるわけです。
あの業界だとそういう物件に当たると社員もバイトも「超アツい(物件)」と大興奮。
そんな意味でその言葉を使うのかと、現在の生活にまったく役に立たずとも、いろんな体験はしとくべきだなーなんて思いましたよ。
あ、ダイエットの話でしたね。
あともうひとつ、俺がみるみる痩せたとっておきのダイエット法があります。
それは「入院ダイエット」。
いっとき俺小腸炎で入院したことがあって。
3、4日点滴で生きてたんですよ。
するとね、てきめんに胃がちっちゃくなって、退院後半年は食事量がかなり減りましたね。当然痩せます。
まあ入院、今はしたくないですけどね。
とりあえず運動しなくちゃですよ。うん。