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漫画原作者 猪原賽BLOG

「学園ノイズ」「悪徒」「放課後カタストロフィ」の原作者/ブロガーが告知したり漫画の作り方、関連ニュースをお伝えします

「Jコミで印刷できるってよHD」システム正式稼働!それに際して声を大にして俺は言いたい。みんな!Jコミで読みたいマンガをぜひ推薦して!

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絶版コミックス『学園ノイズ』を掲載していただき、毎月いくばくかの収入をいただいております、赤松健先生の絶版マンガWEB図書館プロジェクト「Jコミ」。

本日画期的なシステムが正式稼働を始めましたね。

幻の名作マンガを紙の本に! 「Jコミ」の印刷サービスがすごい - KAI-YOU.net

★ 「Jコミで印刷できるってよHD」が正式スタート! - (株)Jコミの中の人

その名も「Jコミで印刷できるってよHD」!!

◆Jコミで印刷できるってよHDのシステム

正式版とはいえ現状は「未単行本化」の作品のみの対応ながら、

  • 「単行本の1巻は出たけど、2巻が(描いたのに)出ない」、「そもそも1巻さえ出ない」、といった現象から作品を救済すべく考案
  • Jコミに掲載された「未単行本化作品」に設置されたボタンをクリックし、手続きすることで、約1週間で読者の手元に「紙の書籍」として送られてくる
  • 一般的なマンガ単行本と同じB6版、表紙はカラー、本文ページはすべてモノクロで、1冊から注文でき
  • 作品によっては裏表紙に作者のサイン画像が入っているものも
  • 同時に、「DRMフリー(複製可)のPDF版」も購入から30分以内に発行

(以上、上記リンク先から引用)

と、コミックス化されていないあの作者のあの作品、また読みたいんだけど……とお悩みのマンガ好きの皆さんにとってはかなりの朗報、

またご購入いただいた読者の方の支払った料金のうち、

半分が印刷費・半分が作者収入

という、不幸にもコミックス化されないマンガの原稿を眠らせている作家にとっても「マジで!?収入になるの!?」という朗報。

まさに”神対応”と言えるシステムじゃないでしょうか。

”紙”だけに!(オイ)

 

◆現状”未単行本化”作品のみ

上にも、リンク先の記事にもありますが、現状このシステムの恩恵に預かれるのは「未単行本化」作品のみ。

Jコミのサイトで作品リストを見ると、「未単行本化作品」タグがあります。

現状印刷し、手元に置いとくことが出来る作品はこのタグの付いている作品のみです。

「絶版マンガ図書館」であるJコミの大多数は、当然「絶版コミックス」であって、中には「それ絶版なの!?」という超有名作品もあるわけで。

そうした絶版コミックスにはこのシステムは対応していないのは大変もったいない。

が、赤松健先生はこうおっしゃっている。

また、希望が多ければ「未単行本化」以外のJコミ掲載作品も、印刷サービスを検討いたします。

おまえら!!!

現状のシステムでいっぱい買え!

そして未単行本化以外の作品の対応もリクエストしろ!!w

 

別に俺の作品『学園ノイズ』も対応して欲しいなあ、という意味ではありません。

いや、そんな意味がないわけじゃないけど(笑)、

Jコミの作品って手元に置いておきたい絶版コミックス、けっこうあるよね?

え、こんなのも!?ってびっくりする作品、あるよね?

 

◆絶版マンガを読者からJコミに掲載推薦できるんだよ

絶版になっている、と心当たりのあるアナタの好きだったマンガ、ありませんか?

  「そういえばあれ、絶版だったな。読みたいな」

  「Jコミで探してみよう」

  「ないや、諦めよう」

諦めないで!!

Jコミでは、そんな作品を読者が推薦出来るということ、ご存知でしたか?

JコミのFAQから引用します。

読みたい絶版漫画があるのですが、推薦できませんか?

ネット経由で連絡を取ることができる作家さんでしたら、赤松がスカウト・メールを出して作家さんを説得いたしますので、どんどん推薦して下さい。
(ただし絶版本に限る。絶版かどうか分からない場合は、10年以上経っているものが良い。)

 推薦文はここへ: comic-support@j-comi.jp

メールアドレスが無かったり、twitterもmixiも何もやっていない漫画家さんの場合は、事実上Jコミへの掲載は諦めざるを得ません。
また、推薦メールに対してお返事はいたしませんし、説得に成功しても報告メールは出しておりませんので
ご了承下さい。m(_ _)m

みんな!絶版コミックをJコミ掲載してもらえるよう、推薦できること覚えておいて!

 

◆Jコミというプロジェクトの可能性

個人的に私は、マンガ業界に限らず、今後は

  • コンテンツの電子化
  • コンテンツの無料化

が進むと考えています。

そんな時代が来ると、一体コンテンツホルダーは、マンガ作者は、一体どこから収益を得るのか。

それは現状考えられるのは「広告収入」しかないでしょう。

もちろん、それ以上の何か新しいシステムというものが開発されれば素晴らしいことですが、

(事実、【note】やLINEスタンプなど、”投げ銭”的な意味合いの強いシステムが生まれて来ていますね。)

広告収入はインターネット界隈だといわゆるアフィブログの印象があるのか、正直評判悪いw

そんな状況で、100%作者への広告収入が入るJコミは、

読者は無料で読めて、

作者は100%収入を得られる

極めて「マンガ文化」の未来を見据えたWIN-WINシステムと言っていいと思います。

 

ですが、いかんせん知名度はまだまだで、『ファミコンロッキー』や『燃える!お兄さん』等、名だたる作品が無料で読め、作者に収入が入ることを知らない方はきっといっぱいいる。

 

私は、Jコミがもっと認知され、もっと大きな業界での影響力を持って欲しい。

じゃないとマンガ業界今後ヤバいかも……とまで思ってますよ。

 

カルト的な人気を博しても、売り上げ全体としての数字は良くなかった。

そんな理由でコミックス(続刊)が出ないという事態は、このところ多く見られます。

(これ、自分のことだけど、自分だけの話ではありません(笑)。)

Jコミの「Jコミで印刷できるってよHD」システムは、そんな幻のコミックスを、なぜか読者が手に入れられる謎のシステムを目指して作られたもの。

つまりJコミが、いわゆる各出版社の「打ち切り作品」の受け皿として機能する可能性です。

 

しかしそれはもちろん、打ち切り作品ばかり集まってメジャー感のない烏合の衆になってしまう可能性も秘めている。

そうじゃない。Jコミというシステムに、俺は大きくなって欲しい。メジャー感が欲しい。

 

そのためには、もっともっと認知度のある作品のJコミ掲載が必要で、

それには皆さんが読みたい絶版コミックを推薦するということがかなり有効であると考えています。

 

ぜひ、アナタが読みたい絶版コミックがあるなら、

そしてそれがJコミに掲載されていないなら、

どしどし推薦して、交渉してもらいましょう。

 

そして現状は未単行本化作品のみ対応の「Jコミで印刷できるってよHD」システムを、全作品に対応するまでにもなったら……

 

Jコミ、すごくなるよ。マジでマジで。

 

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