今月の月刊コミックジーンは買って読んでいただけましたでしょーか。
『ドロボウナイトトリック』第二話、掲載されてますよ!
TVアニメ化も発表された『カゲロウデイズ』、
話題の『ニーチェ先生』など、連載作品も充実。
あまり他の作品に興味がなくても、雑誌を買えばほとんどの作品を楽しめるはずです。
そんな「仕掛け」が月刊コミックジーンにはあります。それは……
私が月刊コミックジーンを献本でいただくようになって、おお、これは! と思った事が2点あります。
それは以前もこのブログで言及した、
切手無しで、切り取って書くだけで送れるアンケート。
しかも「つまらなかった作品」を書く項目のない、好感のみを数値化する形式のアンケートであること。
そしてもうひとつが今回紹介したいポイント。それが、
各作品の冒頭に必ず作品解説が付いていることです。
ただマンガ雑誌を流し読みしていると、作品の切れ目がわからず、いつの間にか別の作品を読んでいた――なんて経験、ありますよね?
そして目当ての作品だけを読みたくて雑誌を買ってみて、もったいないから全部読もうか……と思って読み進めてみても「これまでのあらすじ」がざっくりし過ぎてて内容がわからない――そんな経験もありますよね?
大丈夫、安心してください。コミックジーンならばそんな事ありません。
コミックジーンの連載作品は、必ず冒頭に作品解説が付いています。
- このお話は
――連載作品の概要がこの項目に書いてあります。
- 前回まで
――前回までのあらすじが6行ほどで解説されています。
- 前回のハイライト
――前回の見どころシーンが大きく再掲載されています。
- 主な登場人物
――作品中の登場人物を紹介しています。
この中で『ドロボウナイトトリック』に関して非常に読者に優しいと私が考えているのは、「主な登場人物」の項目。
今回のお話は「泥棒がカジノに潜入する」というプロットになっている為、主人公が早速冒頭から偽名を使ってるわけです。
マンガにおいてキャラクター名は当然感情移入、思い入れをしてもらうためには重要な要素。それなのに主役が偽名で呼ばれるシーンがある。
具体的に言えば、主人公の本名は「ノエル」なのに、
カジノの支配人に彼は偽名である「ピジョン様」と呼ばれている。
主役なのに、2つの名前で呼ばれては、新規読者は「え? 誰? どっち? 同じ顔の別人?」と困惑してしまう。
そんな問題を解消してくれるのがマンガ冒頭の「作品解説欄」で、これはほんと新規読者に優しい構成。他の雑誌も見習うべき! と思いました。
いや、もちろん「最初から偽名を設定すんなよ」ってご批判あれば、甘んじて受け入れます。ほんとすみません。
先月の連載スタート直後、ニコ動内のこの公式PVに
「主人公の名前はピジョン」
というコメントが見えて、それが本気なのかジョークなのかわからないまま、でもほんとごめんなさいって思ったのも事実w
「ノエル」ですよ!
『ドロボウナイトトリック』の主役の名前は
「 ノ エ ル 」です!
というわけで、新規読者にも優しい月刊コミックジーン!
先月第一話読み逃した! というあなたでも、第2話からでもお楽しみいただけるはず。
もちろん他の連載作品にも漏れなく作品解説が付いてますし、
あいかわらず編集長の総評ではなくマンガ製作論コラム欄と化している「月例コミックルーキーズ」の募集ページにさえ読み応えのある不思議な雑誌です。
ぜひ書店でお買い求めいただけるとありがたい!
この表紙が目印ですよ!