漫画原作者の猪原賽(@iharadaisuke)です。新人マンガ家・マンガ家志望者のためのシェアハウス事業を手掛ける「トキワ荘プロジェクト」さんが現在、新人マンガ家・マンガ家志望者と出版社・編集者を繋げるためのポータルサイト「マンナビ」というウェブサービスを立ち上げるためのクラウドファンディングをしています。
マンガ雑誌・単行本デビューを60名以上輩出したトキワ荘プロジェクトが、さらに多くの新人・若手マンガ家を支援するため、マンガ新人賞・持ち込み・投稿ポータルサイト「マンナビ」を立ち上げます。
とは、クラウドファンディングサービス・CAMPFIREでのリード文。
「トキワ荘プロジェクト」ではこれまで10年、新人マンガ家・マンガ家志望者を対象としたシェアハウス事業を展開。なかなか理解されない新人のマンガ家・マンガ家志望者生活・活動を支援してきました。
非営利団体という強みを活かし、様々な出版社や業界人との縁を繋げ、これまで商業デビューした入居者は60名を超えたそう。
これを“一区切り”とし、これまでの10年培った「シェアハウス事業」はそのまま継続し、次の10年の事業の柱をプラン。それが「マンナビ」なのだと言います。
「マンナビ」とは、マンガ家志望者のための新人賞・持ち込み・投稿ポータルサイトです。出版社の枠を超えた新人賞に関する情報から、普段なかなか表には出ない編集者の声、雑誌データまで掲載。
これまで以上に新人賞・編集者・雑誌に関する情報を積極的に発信することで、次の世代を担う新人と編集者との出会いの機会を創出していきます。
「マンナビ」の主なコンテンツは以下です。
・編集者/編集部情報
・新人賞情報一覧
・雑誌/媒体データ
・新人マンガ家の持ち込み/投稿などの心得を書いたコラム
・新人賞や新人デビューの方法、マンガ制作講座などの情報/特集記事元々トキワ荘プロジェクトが行っていたマンガ雑誌編集長インタビュー「編集長の部屋」を強化した記事や、各編集部がログインして最新情報を更新できる仕組みをを構築します。
“有望な新人・若手マンガ家”と“新人発掘・育成に熱心な編集者”を繋ぐ媒体が「マンナビ」です。
(ここまで画像・引用文すべて新人・若手マンガ家の「死ぬほど努力しているのに報われない」をなくしたい! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)より)
私がかいつまんで詳細説明するまでもなく、支援者を募るための発案・理由・支援のお願いが単純明快に説明されていますので、ぜひリンク先、本文読んでみてください。
>>新人・若手マンガ家の「死ぬほど努力しているのに報われない」をなくしたい! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
……紹介するだけでは何なので、プロマンガ家+プロ漫画原作者として16年目に入った私・猪原賽の私見を述べますと、マンガはマンガ家と漫画編集者のタッグで作るものです。
編集者はマンガ家の作品の最初の(プロの)読者です。辛辣かつ愛情深い意見をくれ、作品がほかの読者に提供される(雑誌に掲載される/WEBに掲載される)前に、さらに良いものに仕上がるような的確なアドバイスをくれる人です。
連載作品がコミックスになる時は、交渉の苦手なマンガ家に代わり、営業部と協力したり、時には作家に味方し戦ってくれる人です。
最近でこそマンガ家自身がアマチュアのままWEB等で発表し、作品が雑誌などの媒体関係なく直接読者に届けられ話題になったりする例も多いですが、逆にそんな例は作者のマンガ力が強すぎるだけのこと。天才なんです。そんなアマチュアから一気にスターダムにのし上がる作家など、ほんの一握り。
逆に私のような凡才作家が16年も作家を続けていられるのは、信頼できる編集者と出会い、今も作品作りに協力してくれているからと確信しています。
〜〜【追記】〜〜
同様に編集者側からの同様の意見が偶然ポストされていたので紹介しておきます。
編集者は読者を代表して、ツッコミを入れていると思って下さい。
そういう仕事なんで。
漫画家憎しと思って言ってる訳じゃない。
読者より先回りして、言わねばならないという使命感です。
〜〜【追記終わり】〜〜
でも、その「信頼できる編集者」とどう出会うのか。偶然頼りなのか。
そこを解消しようというのが「マンナビ」の掲げる目標であり、役目なんだと思います。
マンガ新人賞・持ち込み・投稿ポータルサイト「マンナビ」、マンガ家志望者だけでなく各出版社・編集者、そして現役のプロのマンガ家も注目すべきサイトになると思います。ぜひご注目・支援のほどを。
新人・若手マンガ家の「死ぬほど努力しているのに報われない」をなくしたい! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
『学園ノイズ』『悪徒-ACT-』『放課後カタストロフィ』などを手がけマンガの原作だけで15年間以上生き抜いている著者が、マンガ業界で学んだノウハウを伝授。「マンガの原作」とは何か、どんな「原作」を書けばよいのか。なかなか表に出て来ない「マンガの原作」の実作例や心構え、初心者がおちいりやすい間違いなど、業界体験談をまじえつつ、わかりやすく解説。【99円】