本日ヒーローズコミックス、話題の第1巻、『仮面ライダークウガ』発売です。
掲載誌はセブン-イレブン専売という特殊な販路の雑誌ですが、コミックスは全国書店、コンビニ各社でも発売されています。どうぞよろしく。
……って、猪原は関係ないじゃないかと思うでしょ? 実はそんなこと無かったんだな。
俺も関係してた!『仮面ライダークウガ』
私、マンガ原作者・猪原賽は、ヒーローズ連載、漫画版『仮面ライダークウガ』に関わらせていただいております。
「構成:猪原賽」
コミックス第1巻巻末に、そんな肩書で表記されております。
昨日、NewsACTのほうで報じた文化放送「仮面ラジレンジャー」聴いていただけたでしょうか。
『仮面ライダークウガ』を現代に“新生”するために、企画の白倉伸一郎さんが物語を“拡げる”意図をもって脚本に井上敏樹さんを招聘した……というお話をしていましたね。
そうして書かれた脚本を元に、横島一さんがマンガを執筆しているわけですが、私は密かにその間に入り、井上敏樹さんの脚本を“構成”しておりました。
“構成”という仕事
「構成」と言っても、コミックスのこのスタッフ一覧に掲載する際にあたって、担当さんと相談して付けた“役職”であり、つまりは井上敏樹さんの脚本を、横島さんがマンガにするためのページ構成をする役目です。脚本をネームの前段階に“翻訳”している、とでも言いますか。
私が原作でシナリオを書く際は、基本的に下記のような形式で執筆しています。
(拙著『漫画原作のゲンバ (上)』掲載『スターダッシュ★アルマクロー』より)
読んでいただくとわかると思いますが、マンガの見開き2ページずつ、そして1コマずつ状況とセリフを書くのが私の原作シナリオ執筆スタイル。時にはカメラワーク・構図・演出までも書き込んでしまっています。
井上敏樹さんの原作脚本を、横島さんの手に渡る前に、ページ配分やネーム構成や演出を検討し、この形式の「マンガ原作シナリオ」に落とし込むのが私の“構成”としての仕事です。
“構成”の仕事はいつまで続くかわからない
「仮面ラジレンジャー」でも語られた、今だからこそ、マンガだからこその『仮面ライダークウガ』。そんな井上節溢れる脚本を、まず一番最初に読者目線で拝見し、横島さんがマンガに描きやすいよう“構成”し直す。もちろんそうして“構成”し直したシナリオは、井上敏樹さんに再度チェックしてもらっていますので……
この『仮面ライダークウガ』の連載が続くうちに、「構成:猪原賽」の仕事が必要なくなるんじゃないかなー(いずれ井上敏樹さんが俺が“構成”する必要の無い脚本を出されるようになるのでは?)と、戦々恐々しておりますw
というわけで、やっと「こんな仕事もしていましたよ!」と。
『ガンロック』を共に創って来た横島一さんが連載しているというだけ以上に『クウガ』に関して言及が多かったのには、「実は私自身作品作りに関わっていたからです!」と。
やっと皆さんにカミングアウト出来ました!
これからもこの『クウガ』構成の仕事が続く限り、堂々と『クウガ』関係は告知させていただきますのでどうぞよろしく!*1
ぜひ全国書店、コンビニ、通販で『仮面ライダークウガ』ご購入ください!
そんな俺が原作を書き、『クウガ』の横島さんがマンガを執筆する『ガンロック』も!
全国書店の皆様!ぜひ『クウガ』1巻の隣に並べて欲しいなと!!!(切実)
*1:横島さんのアシスタントさん達同様、私もスタッフ枠なんで印税は入りませんけども!w