『アイカツ!』に湧くTL。
モーニング娘。やスマイレージに熱心なフォロワーさん。
数年前なら『マクロスF』や、今年3期のスタートが発表された『シンフォギア』あたりも、アイドルアニメに含めてもいいかもしれません。
そして何より今年は『あまちゃん』フィーバーがありました。
若かりし頃はアイドルなんて……と思っていた俺も、最近は地下アイドルのライブを見に行って「応援する」というファン像の熱さを見たり、初音ミクに始まるバーチャルアイドルという存在に触れ、けっこうアイドル周辺はドラマに溢れていると再発見したというか、ものすごく興味のある業界だと思っています。
数年前、まだ『悪徒-ACT-』が終わった直後だったか、『伴天連XX』の直後だったかに、”アイドルマンガ”を企画したことがありました。
その第一話のシナリオが、拙著『漫画原作のゲンバ』に収録されています。
そのタイトルは『ギガ★スター星丸』。
漫画執筆予定だった横島一さんも、この1話のネームを作成してくれていましたが、企画自体は頓挫してしまいました。
『漫画原作のゲンバ』を執筆するにあたり、収録したボツシナリオを自分でも再読し、この企画自体はまだまだアリ、だと思ってるんですよね。
昨今は女の子が主人公でないと、かわいい女の子の物語でないとガーッと盛り上がったりしません。
実際売れなかった『悪徒-ACT-』が、主人公がスカジャンヤンキー変身ヒーローじゃなくて、かわいくて強くて工口い変身女子だったら(加えてヒロインもきちんと女子だったらw)、
『伴天連XX』の主人公が筋肉巨体の侍でなく、美麗な男装女子だったら(加えてナイトゴーントが萌えキャラだったらw)、
と、if...の世界を考えたりすることもしばしば。
当然、ボツのなったこの『ギガ★スター星丸』も、もし主人公がさえない男子高校生がアイドルとして成り上がる話ではなく、さえない女子高生がアイドルとして成り上がっていくビルドゥングス・ロマンだったら……
(あれ?これってもしかして?:あまちゃん)
と、何度かプロットの改稿を試みているのですが、なかなかコイツがそうもいかなかった。
試しに『漫画原作のゲンバ』に収録したシナリオの一部を、Twitter上で切り出してみました。
【『ギガ☆スター星丸』メモ】主人公の名前は小下星丸(コシモほしまる)
— 猪原賽【放カタ2巻発売中】 (@iharadaisuke) December 26, 2013
【『ギガ☆スター星丸』メモ】
伸 二「芸能人名鑑に名を連ねる女性アイドル全ての住所が ここに記憶されている!」
「人呼んで 〝歩く個人情報保護法違反高校生《アイドルれんらくもう》〟!」
というもはや自分でもバカだなあと思うルビ芸
— 猪原賽【放カタ2巻発売中】 (@iharadaisuke) December 26, 2013
【『ギガ☆スター星丸』メモ】
星 丸「その僕が 今日 汚れつちまつた……!」
「僕は男ビッチ」
「中古品だ」
「ヤリチンだ」
「|心の童貞《どうてい》を失った プレイボーイだ!」
とかわいこさんとの事故キスで心を捧げるアイドルグッズを叩き壊す
— 猪原賽【放カタ2巻発売中】 (@iharadaisuke) December 26, 2013
【『ギガ☆スター星丸』メモ】
おかまメーキャッパーとおなべスタイリストの筋肉系双子や、謎の仮面マネージャーの所属する芸能事務所は中野サンプラザ最上階にある等、すごく胃もたれする設定
— 猪原賽【放カタ2巻発売中】 (@iharadaisuke) December 26, 2013
すいません、やっぱりこれ、男子高校生が主人公のままが面白そうですw
このマンガ企画に関しては、やれるところがあればぜひやりたいと俺も思ってますし、ネームを描いてくれた横島さんも「何でダメだったんですかね……」とリベンジ……というかそのまま企画を実現したい気持ちは持ってくれてるようです。
ノブナガン!
ヤマノススメ!
マジカルシェフ少女しずる!
連載担当作はほとんどアニメ化しているか、ネットでも話題になっている某敏腕編集者氏(コミックアーススター編集部員)も「これは漫画原作の教科書だ」と太鼓判の『漫画原作のゲンバ』。
その収録作品はすべて今まで横島さんがネーム作成までしてくれつつも陽の目を見なかった連載第一話集です。
俺の関係編集者氏!
今からでもこれ、連載してもいいんだよ!?
いや、『ギガ★スター星丸』はアーススターのカラーには合わないのはわかってる。
わかってるんだ……。